『魂のエース』マウンドを去る : 千葉ロッテ マリーンズを愛してやまない人たちに送る~clm-today.com

2008年ヤマチョウの新茶

2007年12月13日

『魂のエース』マウンドを去る

ついに今日、“魂のエース”こと黒木知宏投手が引退を発表しました。
今シーズン終了後、マリーンズから戦力外通告を受け、その後の去就には注目していました。
ですが…

もう彼のあの勇姿をプロのマウンドで見る事が出来ないと思うと、悲しみで胸が一杯になりました。
いつかはこんな日が来るのは分かっていたものの、もう一度輝きを取り戻してくれると信じ続けていただけに、自身整理がつきません。

<黒木投手のコメント>(マリーンズ公式)

「13年間、マリンのマウンドに立ち、ファンの皆様に後押しをしてもらったおかげで、素晴らしい野球人生を送ることが出来ました。野球を通して素晴らしい経験をさせてもらったので、今後は自分が野球の素晴らしさを伝えていけるように情熱を注げればと思います。」

1995年にドラフト2位でマリーンズに入団したジョニー。
1年目から即戦力投手として活躍を見せ、いつしかマリーンズのエースとして彼はマウンドに立っていました。
1998年に七夕の悲劇を経験。プリアムに痛恨の同点弾を浴び、マウンドに崩れ落ちた姿は今も暗黒時代の象徴として私の中から消えることは有りません。

この暗黒時代のロッテにおいて、一人気を吐き光を照らし続けたのがジョニーでした。
1997年から5年連続2ケタ勝利を挙げたジョニー。
マリーンズでなければ毎年20勝くらいしていてもおかしくないようなピッチングを見せていましたね。
同時にそれが彼の投手生命を徐々に削っていってしまいました。
2001年には右肩を痛めていたにも関わらず、開幕から破竹の9連勝。
しかし、今となってはこれが最後の灯火となってしまいました。。。

全盛期のジョニーは、本当にエースと呼ぶに充分すぎるほどの“男”でした。
140km/h台後半のストレートを軸に、相手打者を気持ちでねじ伏せるピッチング。
彼のマウンドでの雄たけびは、今でも私の心の中で響いています。
そして、球速はさほど速いわけではなかったのですが、魂のこもったその球の球威は目を見張るものが有りました。

私の中で“エース”という称号には、非常に大きな重みが有ります。
現在私が本当のエースと呼べる投手は、村田兆治氏とジョニーだけです。

もし、彼の入団したのが今のロッテだったら彼はきっとこんなに早く選手生命を終えていなかったでしょう。これもまた暗黒時代の負の遺産。
ただ、裏を返すと暗黒時代のロッテだったからこそあれだけまぶしくジョニーが輝いていたのかもしれませんが、その輝きに魅せられた私達はジョニーを応援し続けているのでしょう。
あの頃にロッテをマリーンズを応援していたファンは皆、ジョニーに対し一方ならぬ想いを持っていると思います。
それくらい色々なものを我々に与えてくれたのが黒木知宏という投手でした。

怪我から7年、全盛時の球威を取り戻す事が出来なかったジョニー。
戦力外通告をされ、それでもなお選手という道にこだわり続けたジョニー。
悔いは残していないとコメントしていますが、悔いは絶対に残っていると思います。あれだけの投手だったのですから…
そんなジョニーには申し訳ないですが、最後の最後はマリーンズのユニフォームでキャリアを終えてくれたことは、私個人としては良かったと思います。
どうせなら54番は永久欠番にして欲しいくらいです。
もし、54番を誰かが継ぐことになるならば、ジョニーと同じく魂のこもったピッチングのできる“男”に継いで欲しいと思います。

本当なら最も脂の乗る34歳という年齢。
早すぎた別れですが、本当に心からありがとうと言いたい。
黒木知宏投手、13年間お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

1日も早くマリーンズの投手コーチとしてチームに戻ってきてくれることを祈っています。
 
 
最後に先日梶原氏の書いたコラムが非常に印象的だったので掲載しておきます。

マリーンの風 最後まで千葉を愛した(asahi.com)
2007年12月07日

 ロッカーをのぞいても、もう彼の姿を見ることは出来ない。黒木知宏投手(33)。ジョニーの愛称でロッテのエースとしてファンからの絶大な人気を誇ったスーパースターが今オフ、チームを去った。


 私事で恐縮だが、私も黒木という投手の生き様に共鳴した一人だった。


 新聞記者時代、マウンドから記者席まで聞こえる雄たけびに身震いを感じた。04年11月に千葉ロッテから広報部員として入社を誘われた時、最終的な決め手となったのは「黒木という熱い投手が愛する球団が悪い球団なわけがない」という考えだった。


 そんな私の人生さえも変えた投手がチームを去る。これほど寂しいことはない。ファンにいたっては、もっと辛い気持ちでいるだろう。なによりも、引退選手ではないが、サヨナラを言える舞台が欲しかった、と望む声はいたるところから耳に届いた。


 私自身もこの件はずっと心の中で引っかかっていた。そこで先日、久しぶりに千葉マリンスタジアムに姿を現した黒木に素直に聞いてみた。すると、こう返された。


 「気持ちはありがたい。でも、それは違うと思うんだ」


 黒木は首を横に振って静かに笑った。そして続けた。


 「あの時、チームは優勝するかしないか。クライマックスシリーズに2位で進出するかしないかの局面だった。そんな時に個人的な事で登録されて投げることはオレの考え方、生き方と違う。それで一人の選手が抹消されるわけだから。チームにとってマイナス。ファン感謝イベントで、と考える人もいるかもしれないけど、他のクビになった選手が出来ないのに、オレだけ特別にというのもおかしい。球団の人、監督もその決断に苦しんだと思う。でも、これでいい」


 ここまで話し終わると天井を見上げた。他には誰もいない一室での会話。一呼吸置くと、また力強く話し出した。


 「それに、オレにとってこれはサヨナラではない。終わっていないのだから。まだ、ユニホームを脱ぐなんて言っていないのだから。ファンは気持ちを分かってくれると信じている。オレの生き様を理解してくれると信じている。どういう形になるか分からないけど、黒木という人間の野球人生を最後まで見届けて欲しい。そうすれば、分かってもらえると思う」
ここまで聞き終えるとスッキリとした自分がいた。ただ、もう一つ聞きたいことがあった。


 「愛するロッテを離れて寂しくないですか?」
部屋は静寂に包まれた。間を置いて、ハッキリと答えた。


 「寂しいかと聞かれたら間違いなく寂しい。出来ればロッテで野球がしたい。でも、こればかりは仕方がない。ここ数年ほとんど一軍で投げていない選手。普通に考えればクビ。オレでもクビにするよ。そこは、ケジメが必要だと思う。オレの人生が良かったかどうかを決めるのはオレではない。周りの人やファンから評価してもらえるように頑張りたい」


 11月上旬、都内で退団者を集めての選手たちによる送別会が行われた。この席で黒木はあいさつを述べた。


 「これから、どうなるかは分からない。他のユニホームを着て野球をやれるかもしれない。それでも、ボクはロッテの大ファンだから。誰にも負けないロッテのファンとしてみんなを応援するから」


 誰よりも千葉を愛し、ロッテを誇りにした男。最後の最後まで彼らしいスピーチだった。黒木にあこがれ、尊敬していた若手選手の目は充血し、いつまでも拍手はやむことがなかった。そして最後にこう付け加えた。


 「他のユニホームを着てロッテ相手に投げることが出来たら、死に物狂いで投げるよ。絶対に打ち取ってやるよ」


 魂の男がまだ燃え尽きていないことを強く証明する言葉であり、愛するチーム、後輩への檄(げき)だった。黒木は現在も現役続行を希望し、日々、練習に取り組んでいる。だから、サヨナラは言わない。


(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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ジョニー、まだ諦めるな!
コミさんの例もある。

  •   N.S.ボウラー
  • 2007年12月13日 01:04

覚悟はしていました。納得、するようにしていました。
しかし・・・あふれるものを、こらえることが、
できません・・・。うっうっ・・・

  •   兄さんはもうダメだ
  • 2007年12月13日 01:31

正直、昨日は朝から何もやる気が起きませんでした。
信じたくない現実ですが、受け入れるしかないのも事実です。
でも悲しいです。
何故、よりによってジョニーだったんでしょうか?
こんなことをいうのは間違っていると理解しているんです。
でも沢山の投手がいる中で、何故ジョニーにこんな運命を用意したんでしょうか?
神という存在は信じていませんが、運命とかそういうものを作り出している存在を恨まずにはいられません。

  •   鴎ファン
  • 2007年12月13日 05:35

ジョニーの人間性
ファンのジョニーに向ける信頼感
暗黒時代のロッテ

なんか感動しました

  •   ぺぇ
  • 2007年12月13日 05:57

いつかは引退の時がきます。

でも、黒木投手の投げる姿をマウンドで見ることが出来ないのは悲しいです。

  •   イチカワ
  • 2007年12月14日 00:59

私の様なにわかファンは「浦和のジョニー」を記憶していす。
年下の選手と汗を流し、バッティングピッチャーをするコーチに変化球の投げ方を丁寧に教えている姿をみて、本当に優しい人だなぁと思ったのです。
熱血も消えていませんでしたね。
唯一つ残念なことがあります。
それは、練習終了後にサインを求めた時、毎回お断りしたことです。
疲れていたのでしょう?
これからはコーチとしてロッテに戻って来て第2のジョニーを作って欲しいと思います。
ファームにはそれに見合う人材がたくさんいることもジョニーは知っていると思うからです。
お疲れ様でした。

  •   アムニカ
  • 2007年12月14日 07:40

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